三日前に読み始めた本の、栞が抜けていて
情けなくなって、本棚に戻してしまった   
CDだけは、積み重なっていくが
ちょっとした揺れで、全部倒れてしまった 
  
気付いた時には遅すぎて、僕は
後悔冷めやまぬままで 
どうにか、この愛情がうまく
伝わるすべはないかな
借りてきた映画も、結局一度も見ずに
明日返さなきゃ　もう一度いつかまた

Rentals

素肌にカシミヤ　人の殺し方
右と左がわからないから
三面鏡は閉じて眠る
まつげがぐらぐら　人の愛し方
何もかもが気休めでも
安全バーは下げてねむる

厚いめがね、光る、かわいいね
せっかくだけどいらないわ、ありがとう
あの紙幣を壁に貼りつけて
せっかくだけどいらないわ、ありがとう

赤と白のキリン　月に帰ること
どうぶつがたくさんいるけどみんな怒っている

燃えさかる、街に、背を向けて
水ふうせんの羽で飛んでいく
爪の隙間から粘土のにおい
君は場所を愛せないだめなひと

タバスコのメモ

テルミン：割橋


涸れた湖の底
枯れたことに気づかない水草
今日も汗をかいたよ
悩む程に考えてないんだよ

涸れた湖の底
割れる頭抱えてる虫けら
老いて100年先を
信じられるくらいの生活が
鈍い君を襲いに来るんだよ

もうすぐ電車を降りるよ
ガラスを透けて集まる光たち
隣でなんにも言わずに
眺める目の色を変える

もうすぐ電車を降りるよ
ガラスを透けて集まる光たち
ほとりで誰にも言えずに
流した血の味を変える

ほとり

早く起きた俺は顔を洗う
何も考えずにソファーに横たわる
できるだけ耳を澄ませて
ぼやけた考え事で埋めて

ひとねむり夢の中のアコースティックギター
イメージに合うような　曲を弾く
ひとねむり夢の中のエレクトリックギター
目をつむっていると　メチャクチャにカッコイイ

鼻をかく　その手は
錆びついたにおい　妙に眠くなる
ギターに夢中で　
夢の中よりも　妙に眠くなっていく
汗をぬぐう　その手は
錆びついたにおい　妙に眠くなる


Fight Song

✴︎

はるへ (cover)

あなたの夢 わたしの夢 demo

波止場に立って
10トントラックの震えを
夜を壊す罵声を聞いた
「ここでおろして」
これ以上悪さをしないで
嘘には気づけない
ただ揺れることができない
枯れることができない花
それは希望や
底知れぬ美しさではない
地面を踏み締める足の感触

相談天皇

（バーデンハイム1939/Aharon Appelfeld）

両手を広げても取りこぼすほどの眩しい光
僕がこのままでいられるために
あと何を諦めようか

怖いのは見たくない
何も見たくない
僕の家があった場所
影の形も変わる

怖いのは見たくない
何も見たくない
無くしたものはどれも
君のようには思えない

今はひと休み
だけど元気になったらまた頑張らなきゃいけないの？

春休みがやってきて
僕は眠ってしまおう

春休み

遠く離れて浮かんでいる
点々の灯りが見える
ああ 音もなく焦りもなく
ただ一つの軌跡をたどる

Our dreaming broke into my spell…
手にはハンドル このまま
冷気にさらわれて
衛星になる 一人になる

遠く離れて浮かんでいる
本当の永遠を知っている
ああ 戦争も平和もなく
もう 喜びも痛みもない

Our dreaming broke into my shell…
景色は一つ このまま
重力を逃れて
衛星になる 一人になる

相談天皇

肉体関係