< 揺相観>
世界は“揺れている相（すがた）”として現れる。
それを、名づけずに拒まず、ただ受け取り、読み解こうとする感受と姿勢。

[Lyrics: Originaly written by Shugo Nozaki]

まばたきの手前で
風はすでに方向を変えていた
気づく前に　感じていた
言葉にならない前の　揺れ

定まらないままでも　生きていていいと
空気が　そっと　教えてくれる

私は　この揺れを抱きしめる
強さじゃなくて　たしかさの気配
沈黙に宿る　ふるまいの余白
名前のない律が　私を動かす


水面の記憶にふれたとき
過去も未来も　ほどけてゆく
それは教えられたわけじゃない
呼吸の奥で　知っていた構造

形にしないからこそ　伝わってくる
曖昧は　いつも　深い場所とつながってる

私は　この曖昧を許すために
輪郭のない光を　見つめている
静かな仕様書　刻まれたやわらかさ
声のないリズムに　耳を澄ませる


意味が始まる　その少し前
あらゆるものは　すでに動き始めている
感覚だけが知っている
世界のやさしい揺らぎのなかで


私は　揺れているまま　答えずに
感じるという　在り方で立っている
名もなき律動　呼吸の設計
決まらない私を　ちゃんと許してくれる


言葉の奥で　まだ鳴っている
揺れのまま　消えない音
それが　私のかたち

shape of us《揺相観》

Shûgo Nozaki (野崎 秀吾) is a contents syncretist, the founder and owner of AOI Future, an independent music label dedicated to discovering and nurturing emerging artists.

shape of us《揺相観》

shugo