都合のいい女になってしまったアラサーあくたんソング

あぁそれは彼氏が悪いね
つうか彼氏ですらもないけどね

きっと俺ならそんな気持ちにさせたりしないのにさ
どうせそんなの僕を選ぶ理由になりはしないけれど

あんな奴どこがいいの
そう言って僕は二杯目の酎ハイ呷った
ほんとそれなって君はただ笑う
わたしのどこがいいの
そう言って君は通知を気にしてばかりで
ほんとそれなって僕はそう思う

あぁ避けられるのが怖くて
鬱陶しくなれないなんて馬鹿だね

叶わぬ恋で苦しいのがいちばん気持ちいいだなんて
当たり前さ僕だってそうなんだ認めたくなんてないけれど

いつまで続けるの
アイツじゃなきゃいけない理由とは何だ
ほんとそれなって君はただ笑う
しあわせな恋人
あたしがそうなれないこんな世界は変だ
ほんとそれなって僕はそう思う

他の子の話聞かされるたび
傷ついてく君が好き 僕と同じだから

あんな奴どこがいいの
そう言って僕は五杯目の酎ハイ呷った
ほんとそれなって君はただ笑う
あてぃしのどこがいいの
そう言って君は通知を気にしてばかりで
ほんとそれなって僕はそう思う
呼び出されて君は嬉しそうに出て行った

都合のいい女になってしまったアラサーあくたんソング

リムってよ

後ろめたい事ひとつやふたつ
あるっちゃあるのさ それなりに
なまじ界隈が近すぎるから
迂闊にリムーブできなくって苛ついてんだ

隠し立てしたってすぐに知れ渡るね
遅かれ早かれ
それならばいっそ歌にすりゃいっか
今まで通りにさ

見えにくい場所に跡つけられんのが
好きな事だとか
ふたりの時しか聞かしてくれない
甘えた声とか それからさ

互いの見えない所できっと
互いの醜態を晒しあって傷つけあって

喉元過ぎれば掌返して裏切る癖とか
面倒臭くなって自暴自棄になって
終わった事とか

一緒にいられたらそれだけでいいって
思えた事とか
忘れらんないし客観視もできない
そんな予感だとか

早くリムってよ早くリムってよ
リムり返すから
ねぇリムってよ早くリムってよ
終わりにしようぜ もう

リムってよ

SENTIMENTAL ADDICTION

西暦2300年 僕らの感情は
もはや枯渇寸前で
政府はナノマシンを添加した錠剤を
国民へと配布したんです

それはまるで鉱脈を掘り進むように
僕らの身体を巡り巡って
やがて今まで通りの生活を
取り戻せたかのように見えました

恐るべき副作用で君と僕の恋が始まるよ
ほんとの感情がどこにあるか
分からないと淋しげに笑いながら

駅前の本屋さんで 古びた映画館で
僕ら何百回も恋に落ちた
明日になってしまえば今日の事を忘れて
恋の始まり繰り返すだろう

僕らセンチメンタルな依存症患者
根本的な治療法はないそうです
やがて君は錠剤を捨ててしまいました
それで何かが変わると信じて

恐るべき副作用で君と僕の恋が始まるよ
ほんとの感情がどこにあるか
分からないと淋しげに笑いながら

SENTIMENTAL ADDICTION

anthesion

くだらない理由の水掛け論だって
君が笑えばかけがえない思い出に変わる
心はうつろって春もいつか散って
魔法はずっととけなくたって

ドレミファソラシ音符ただ
並べても届く筈などないねダーリン
言葉だけじゃ足りないだなんて
強引で優しいわがまま
突き放してすぐにないものねだり
それくらいしか覚えてないなんて
当たり前みたいに一緒にいたのに

もしも叶うのなら幸せに暮らして
生まれ変わったクラゲはのんびりと漂う

忘れないでって君は言ったっけ
桜のつぼみまどろむ頃に

あさきゆめみし女の子
どうか今まで通り笑ってダーリン
それだけで世界は色づいてく
最低な言葉飲み込んで
綺麗なままで終わった物語
いつの日か続きをきかせて
そう願ってしまいそうだ
君はもういないのに

anthesionサンクラ

anthesion

日曜の朝 ぼくらは世界を救ったはずなのに
夕方のニュースは終わらない戦争を嘆いてた

昼下がり 三分で出来上がったメニュー
一人で持て余して 分かっていたくせに
寂しくなった

僕たちは似ているね
矛盾だらけで面白くて

四角いブラウン管が切り取った
世界はちょっとだけ眩しすぎる
だからできるだけ明るい環境で
離れたところから眺めているよ
ライムライトの三原色で描くのさ
夢とうつつを

録画してた映画を台無しにした延長戦は
まるでままならない我が人生のパロディ

今期の主題歌は僕しか知らない筈のバンド
古参ぶるのも忘れるくらい胸焦がすメロディ

教えてくれ
この世界はくだらなくて
吐き気がするほど醜悪で
どうしようもないほど美しいと

四角いブラウン管が切り取った
世界はちょっとだけ眩しすぎる
だからできるだけ明るい環境で
離れたところから眺めているよ
ライムライトの三原色で描くのさ
夢とうつつを
否応もなく朝を待ちながら

ライムライト

君にはいつか本当のこと話すからさ
それまでどうかそばにいさせて

何も知らない君の驚く顔が好き
くだらないことだって
一緒に笑ってくれるのが好き
どんな欠落も傷跡も罪も
べつに大したことじゃないって
思えるから好き

世界に愛されていたなら
きっと出会えてなかった

プールサイドに咲いた夏の花
水面ころがる雨の音
微かな熱を奪い去るだけ
君の名前あと何回呼べば
消せない傷跡になれるかな
いつまでも可愛い人のままでいさせて

言葉じゃ足りないくらい君が好き
そんなデタラメだって
信じてくれる愚かさが好き
君にはいつか本当のこと話すからさ
それまでどうかそばにいさせて

いばらの花言葉に抱きしめられて
まばゆい奈落へと沈んでゆく
夢に溺れているんだ

君を誰かの物にしたくない
それだけは本当のことだよ
どうせ忘れっぽいから約束なんてしないけど
プールサイドから見上げる空
コップに咲く一輪の花
そんなこともあったなあって笑ってよ
君の名前あと何回呼べば
消せない傷跡になれるかな
いつまでも可愛い人のままでいさせて

プールサイド

初恋

どうしてこんなに胸が苦しいんだろう
もっと上手くやれるはずだった
でも君のせいでぜんぶ台無しだよ
光に伸ばす手は届かなくて

偽って裏切って 笑って誤魔化して
いたずらに言葉重ねるたび
君のハートもっと欲しくなった
こんな感情知りたくなかった

きっとそれは初恋なんて呼ぶことさえも
許されなくて
そっと触れてみたって傷は残るのでしょう
そんなの気にしたって仕方ないって
こんな世界に居場所なんて必要なくて
ただ会いたくて
終わりも理由もないまま傷は痛むのでしょう
さよなら忘れるけど忘れないで
笑ってて

どうしてこんなに胸が苦しいんだろう
ずっと続けばいいと思ってた
いつか命が途切れるその時は
君を網膜に焼き付けたい
笑ってて

雨あがり吹き抜ける風の手触り
水たまり揺らいでた飛行機雲
よごれた両手の隙間こぼれる光
花はそこで咲いていた

たとえそれを初恋なんて呼ぶことさえも
許されなくても
別に構やしないと笑い飛ばすのでしょう
そんなの気にしたって仕方ないって
最初で最後のボーイミーツガール
君でよかった 君がよかった
やっぱりムカつくから言わないでおくよ
さよなら忘れるけど忘れないで

笑ってて

初恋

波打ち際に座って
君はぼんやりと海を見ていた
魔法はとっくに消え失せて
何も言えなくなって君を見ていた

さよならバイバイどうか元気でね
どうせ明日には元どおり
君が隣にいなくたって きっと大丈夫
そんな顔しないで

つまさき濡らす波の
冷たさで夏の終わりを知った
教える事などもうないから
そろそろ行かなくちゃ どこへ向かえばいい？

君がいないこれから続く毎日に
何の意味があるというのだろう
傷口もすぐ塞がるし
この感情だっていつか

最後の嘘はこれ以上
踏み込まれるのが怖かったから
空いた左手 一輪の花
それだけで今は歩き出せるから

さよならバイバイどうか元気でね
どうせ明日には元どおり
最後に名前呼んでくれた
君と生きれたらよかった
これから続く毎日に
何の意味があるというのだろう
答えはもう手放したけど きっと大丈夫
そんな顔しないで

海を見ていた
君を見ていた

海を見ていた

ガーベラの花束を
その両手に抱いて待ってて
花の名も泳ぎかたも
君は知らなかったくせに

同じドア辿り着いたなら
君はどんな顔するだろう
土砂降りの中で立ち竦む
捨て犬とやっぱり似てる

君と生きる事がもしも叶うのなら
それ以外なんもいらないやって
思ってるんだよ
ありきたりでチープな
ラストシーンでいいから
ふたり今すぐ逃げ出すのさ

等間隔 ひびく波の音
それともレール伝う振動？
わからない 今はただ君と
いつまでも まどろんでいたい

君はきっと主役じゃいられなくなるよ
何もかもを放り出してさ
楽しいだけでしょうもない
ハッピーエンドを愚かにも選んで

君と生きる事がもしも叶うのなら
それ以外なんもいらないやって
思ってるんだよ
ありきたりでチープな
ラストシーンでいいから
ふたり今すぐ逃げ出すのさ
夜明けの風に花束散らせて

last scene

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