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2020年制作楽曲

remastering ： 4℃

「吹雪とロウバイ」

雪景色  隠すように  骸一つ  影が二つ
雪景色  沈むように  進む道も  帰る道も

報われて褒め称えられる
全ての者たちにではなく
声を出せなくなった後に
やっと降り積もる弱さが

元気づけたりする自然な振る舞いさえ
互いに    そう交わせずに
信じたいものを信じる為
塞ぎこむ以外に選べないで

雪景色  偽るように  穢れすぎた  何もかもを
雪景色  霞むように  慈しみも  床しさも

覚えていてもらえるには
程遠い小さな証
話ができなくなった後
次々に零れる言葉

向き合うことはなかった  でも
同じ方を向いていた筈なのに
忘れてるのだけ気づいて
何なのかは解らないで終わって

一瞬観せた過去の軌跡
始まりの前  慎ましい日
間違っていたとも云えない
これも結局  全て答え

ああ　そうか  あれが
もしかしたら
そんな現在もあったのかもしれない
やり直せる術があったとしても
何もしない　これで

存在は今や時の彼方
遂に届く事も見つからなかった
真っ白い布団の下の土へ
初めからいなかったみたいに  ただ

ベスト選曲集

吹雪とロウバイ (remaster)

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2009年制作楽曲

drum ： Yoshiyuki Nakayama
remastering ： 4℃

「Lavender smiles me」

「ゆめ」を観ていた
名前も顔もわからないあの娘
僕に笑った
哀しくなって  死にたくなって
僕は目醒める
夕がたに

ここは酷く変わった世界
最初の僕はすでに死んだ
生まれる前に戻りたくて
何時も空を泣きそうに見るの

消毒の匂いに誘われて噛んで
病気になった
こわれるまで苦悩抱いて救いも無く
視線も無く夜の間に狂う

歩道橋から跳びおりる想像
しあわせは過去にしかない悟りを
希望も絶望すらも無いのね
明日はどうやって傷つくんだろう

「いつの日か別の日か」
また同じ君に出会う
あの全ての意味を握る笑顔
その白く細い首を絞める

嫌われものになってしまえばいい
なんて云ったって
死にたくなるのはきっと
それでも皆と繋がってたくて

骨まで染み込んでいった腕の線
焦がれるほど遠ざかる人たち
いつまでそれで生きていられる
明日はどうやって傷つくんだろう

Lavender smiles me (remaster)

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2016年制作楽曲

arrange ： 4℃
remastering ： 4℃

「漫画」

きっと僕は死ぬんだろう
あんな紅い月明かり
ただ優しい余韻が何度まえを翔ぶんだろう
また同じ絵を描く
また同じ詩を書く
何処までも行けなくなりそうで閉ざされる

ユニットバスのなか
もう全部後にする
だから消えたはずなのに
息がまだ苦しい

あげれない　貴方にも
うばえない　彼奴から
まるでこんな姿は　まるで

きっと僕は死ぬんだろう
「アトリエ」に点く明かり
救われないものもある
気づくのが遅かった
あの人に会いにいく
今あの日に会いにいく
何処にもいないこと
確かめるその為

プレハブ小屋のなか
もう全部終わりにした
だから失せるはずなのに
息がまだ苦しい

こえられない　自分さえ
わらわれない　独りでは
まるでこんな姿は　まるで

あげれない　貴方にも
うばえない　彼奴から
まるでこんな姿は　まるで

きっと僕は死ぬんだろう
きっと僕は死ぬんだろう
宝物の傷を大切に包んで

きっと僕は生きんだろう
きっと僕は生きんだろう
情けなく漂う
力尽きるその日まで

漫画 (remaster)

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2021年制作楽曲

remastering ： 4℃

「寄る辺」

こんな様な香りがした　確かあの時にも
太い木の枝がこんな見え方をして

想像の外で築いているのは
取り立てて珍しくもない今

このすぐあとの事
一陣の去りゆく風
仄かに過ぎり伝う
「寄る辺がありますよ」

知らない唄声が聞こえては消え
知りようもない陰の話し声もして

「眠らなきゃいけない」で眠れない
大人しい種類の狂気を保つ

このすぐあとの事
一際に目立つ星
仄かに過ぎり伝う
仄かに浮かび上がる

もう一度くれるのか
想像の中の続き
でもそうしないように
「寄る辺がありますように」

こちらに向けられる言葉じゃない
喜ぶのに十分な気分じゃない
「自分の物語」なんてものは
いつしか自分でも知らない間に終わる

このすぐあとの事
ずたずたになる事
もうすぐ無くす時
それでもと思う時

このすぐあとの事
ようやくだった事
もうすぐ伸ばせる手
それでも伸ばした手

そのすぐあとの事
告げている
「寄る辺は、」
そうか　そうだな　
それじゃあ　これからどこにいこうか

寄る辺 (remaster)

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2023年制作楽曲

remastering ： 4℃

「きいた悪魔」

散々だよ
目的は小さなものなのに
独りで完結できるはずのものだったのに

ここで正しいかな
どこか違ったかな
それを聞いた悪魔は笑いながら去ったさ

戻ってみようかな
疑ってみようかな
それを聞いた悪魔は笑いながら去ったさ

残念だよ
得難いその力を見てしまう
無いだけで済んだ日は
その時点で終わりたい

気づいてくれないかな
止まってくれないかな
それを聞いた悪魔は笑いながら去ったさ

許してくれないかな
殺してくれないかな
それを聞いた悪魔は笑いながら去ったさ

ただ事実
生き物に生まれた
それだけ

これから何か変わる
これから先は変わる
それを聞いた悪魔は笑いながら去ったさ

愛するを知れるかな
わかる時は来るかな
それを聞いた悪魔は笑いながら去ったさ

逆になんでそう思う？
逆になんでそう思う？
それを訊いた悪魔は嗤いながら去ったさ

何故それを思える？
訪れると思える？
それを訊いた悪魔は嗤いながら去ったさ

きいた悪魔 (remaster)

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2023年制作楽曲

remastering ： 4℃

「BOY DON'T MEETS」

昨日も眠れなかった　景色に青みが掛かった
少し表を歩いて　またあの頭痛がして

誰が初めに描いたのだろう
あんな淋しいくらい素敵な
此処とだけは相容れぬ場所の
ささやかで　儚げな出逢い

まもなく駆け足になって
あの綺麗な構造を知って

そういう事の無い冷たさを
むかえる事の無い始まりを
後ろから包まれたりはしない
ただ前に転び　血を流す

なんだろう　この　嫌なほど澄むんだ
望まれないけど　生き残り　続く
それはそうと　もう発たないと
どこまでも暗くて　広いな

治す気もないのに
そっと
色が変わったとこを摩った

誰が初めに描いたのだろう
あんな淋しいくらい素敵な
此処とだけは相容れぬ場所の
ささやかで　儚げな出逢い

BOY DON'T MEETS (remaster)

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production ： 4℃

原曲『吹雪とロウバイ』↓
https://soundcloud.com/north-tree/736a9944-bc26-49de-a411-719dc2ba572d?si=606f454f0f2b49d1b6064d5b1a50f8f6&utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing

吹雪とロウバイ (BGM arrange MEGA DRIVE.ver)

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2024年制作楽曲

lead guitar ： Kiyomi
bass ： チタ

「痛みの奥へ」

あの日、
不意に窓を開け放って
訪ねてきた風は此処から来た
５つの物語　思いを見て
巡りの果て　此処へ辿りついた

この国はきっと知っていたのだろう
私の痛みを　どういうものが由来なのかを

ありとあらゆる日影の中に咲く
灰色の姿が見えた気がしたんだ
今でさえまだ入り口に過ぎないのか
少し畏れを持ってる

あの日、
やっと限界まで迎えて
一足先に幕を降ろそうかと
そして浅ましくも踏み止まり
変わり目には嘘をつけなかった

この国はきっと知っていたのだろう
私が生まれてから　どう過ごしてきたのか

肌を切り心まで裂くような鋭い爪
そんな想像
受け入れ難い真実なんて今更

ありとあらゆる日影の中に咲く
灰色の姿が見えた気がしたんだ
今でさえまだ入り口に過ぎないのか
少し畏れを持ってる

第１４集「栞」

痛みの奥へ

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2025年制作楽曲

lead guitar ： Kiyomi
bass ： チタ

「flow」

迎えたのは　さっきとまた少し違う風景

もう夜になってもいい頃なのに
いつまでも暮れない
どうやら時間もおかしくなって
これからはどうなるだろう

あんな陽射しの一角にだけ
妙に思い出す疼きがある

今から　そう　探さなかった日々の分まで
埋めよう　確かめよう　流れに乗って
流れに乗って行こう

もう空腹になるはずなのに
いつまでも空かない
どうやら身体にも
異常が出始めてるみたいだった

私もあの煤を纏おう
希望が無くても走れるよう

今なら　そう　解らなかった答えの分まで
気づけそう　触れられそう　流れに乗って
流れに乗って行こう

薄っすらとだけど見え続けてきている
灰色の姿が
何かはまだわからないもの
道半ばだから
此処でさえ
畏れを振り切って奮い立つ
私にはもうこの行動しか残されてない
この先にしか

今より　そう　明かさなかった思いの分まで
叫ぼう　燃え尽きよう　流れに乗って
流れに乗って行こう

flow

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2025年制作楽曲

lead guitar ： Kiyomi
bass ： チタ

「LOST LEVELS」

この場所は多分
あらゆる者が棄ててしまう深み
戻れなくなると
そう畏れて考えないようにした、

幾つもの部屋が有って
人恋しくも見えて
いつだか言った　言われた言葉が木霊してる

偽れるわけない　誤魔化せるわけない
此処まで来たなら　自分で来たなら

これまでと違う
現実じゃない空間に居るんだろう
帰る道はもう　わからなくなったけど
それでいい

幾つもの窓が有って
幻が映されて
傷つけた　つけられた事が蘇ってくる

避けては通れない　生きてきた分だけ
全てが剥がされ　痛みを思い出す

たった一つだけ
思い出したくなかった優しい時間
今だからこそ最も酷な
応えられなかった
応えてはいけなかった
網の目を潜って　届く救いだったのにな

凹凸のある模様
遠い過去からもたらされる小雨
歪んだガラス玉
本物の太陽からじゃない光

何かを伝えようとしている　意思が浮かぶ
追いやられた溜まりで　冷たい最深部で

あと少し　薄々わかり始めてた
灰色の姿が　そして旅は終わるはず

たった一つだけ
思い出したくなかった優しい時間
今だからこそ最も酷な
応えられなかった
応えてはいけなかった
網の目を潜って　届く救いだったのにな

LOST LEVELS

「暗愁」を感じる曲を作っています。

作詞作曲、写真担当のボーカルを中心に活動中。

Vocal & Guitar：tree                   
Lead Guitar：Kiyomi      
Bass：チタ
Drum：4℃                                                         

あんしゅう【暗愁】
・いい知れぬ憂い。
・そこはかとない、悲しい物思い。

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