Overcomer

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“Twist the knife” This one’s about the kind of love that feels like a weapon the person who knows exactly where you’re soft, and cuts there every time. The highs burn fast, the lows leave scars, and you keep going back anyway. Some people don’t just break your heart… they enjoy watching you bleed.

Twist the knife

トモイク高校の一室。
朝の光がホワイトボードに反射し、
ハルトとカノンは、その前に並んですわっている。

ペアテストのテーマは
「世界平和の実現に向けた提案」

あまりに大きな言葉に、
一瞬、教室の空気が遠く感じられる。

「……正直さ」
ハルトが苦笑いする。
「大きすぎて、どこから考えればいいのか分からない」

カノンはゆっくりとうなずき、
ボードを見つめたまま答える。

「だからこそ、私たちの足元から考えたい。
世界で起きている争いって、形は違っても、
根っこは“人と人が分かり合えなくなった瞬間”だと思うの」

そう言って、彼女はペンを走らせる。

『分断』

その文字は、静かに、しかし重くそこにのこる。

「資源、宗教、文化……理由はいろいろあるけど」

「結局、“相手を想像できなくなった”ところから始まってるよな」

「うん」
カノンは振り返って微笑んだ。
「だから必要なのは、同じ考えを持つことじゃない。
違っていても、“分かろうとする想像力”だと思う」

⸻

ふたりがたどり着いた答えは、
とてもシンプルだった。

「世界に届くペアテストのガッキョクをつくろう」

「子どもたちが、トナリノキミトペアになり、
同じ課題に向き合う様な曲を…」

正解を競うんじゃなくて、
ふたりで何かを生み出す”曲を届けるんだ…」

「文化が違っても、音楽や物語なら共有できる。
だからペアテストのガッキョクを多言語で世界に届けよう」

「政府や学校だけじゃなく、
地域や企業も巻き込めば、
“関わる平和”が生まれる可能性…」

言葉を重ねるたび、
ふたりの中で、世界は少しずつ“近づいて”いく。

⸻

静まり返った教室で、カノンが語り始める。

「私たちは、世界平和の鍵は
“分断をなくすこと”にあると考えました」


「そのために必要なのは、
相手の立場を想像しようとする力です」

「ペアテストは、人が人と育つ学びです」
「違いを恐れず、共に考える経験です」

「世界中でそれが始まったら——
平和は、誰かが与えるものじゃなく、
ひとりひとりが育てるものになると思うんです…
だから私たちはこの曲をみんなに届けたい」
教室の空気が、静かに震える。

⸻

テストのあと…
校舎の屋上で、二人は空を見上げている。

夕暮れの雲が、ゆっくり流れていく。

「……届いたかな」
カノンがぽつりと言う。

「どうだろうな」
ハルトが笑う。
「でもさ、誰かひとりの心にでも引っかかれば、
それで十分じゃないか」

「うん。
世界平和は、すぐに叶うものじゃない」

「でも」
二人は同時に、同じ言葉を口にする。

「誰かが、一歩を踏み出さなきゃ始まらない」

その日、世界は何も変わらないかもしれない。

20.カノンとハルトとペアテストと世界平和

To Our God (Originally Performed by Judith Christie McAllister)

Malcolm Williams and Great Faith The Blood Still Works Gospel Cover by First Lady Michelle McKenzie & The William Chapel AMEZ Church Choir. 

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Tamela Mann