“落下 (Solace that came too late)”


遠くに見えるあの日から
風に乗り迫る香り
揺蕩う気持ち、焦点合わずして
解ける事の無い結いが絡み合う

願いが叶えば
君と歩いていた道
ユメマボロシの話
気がつけば
搾り出した声はただ
この白日の元へ

視界の境界線
朽ちてゆく沈没船
繰り返す波音、照り返す
熱線の融解度
手のひらの生命線
敷き詰めた遊具に手を伸ばす

手遅れの救済に危うく
足を掬われるんだ今日も
輝きの消えない写真
手掛かりも体裁も探し出す
明日を救われたんだ今日も
囁きの絶えない社会

滲み歪んでも整える事はない
憎み阻んでも整える事はない

ひとつ、遠くで消えるあの星は
音に乗り迫り響く
彷徨う独り到底逢えぬまま
解けてしまう脆く綻ぶ噺
 
広がる地平線
進水する新造船
澄み渡る海面、焦げた空
冷気の凝固点
翳りゆく運命線
敷き詰めた刑具に手が伸びる

手遅れの救済に抗う
足を掬われるんだ今日も
輝きの見えない写真
手掛かりも体裁も消えてゆく
明日を奪われたんだ今日も
囁きの絶えゆく社会

崩れ散ろうとも整える事はない
風に散るのなら呼び戻す事はない


Vocal & All Instruments / Lyrics & Music / Mix / Cover Art : Toru Shimizu

落下 (Solace that came too late)_demo

queseran