第三種接近遭遇

第三種接近遭遇

ヤマトパンクス

聖天通り君とふたり
国際線の飛行機雲がビルの隙間へ落ちる
高架下に星は隠れた
生乾きのシャツが風に揺れて

過ぎ去りし日々が美しいのは
進むべきだったあの未来に似ているから
夏に覚えた歌を忘れた
思い出になってしまう前に

神様がどこかにいるんだとして
環状線内じゃないみたいだね
土星の輪っかよりもずっと遠い町で
分厚い本でも読んでるんじゃないかな
君はそこから来た、少しおせっかい気味な天使

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