夏の風と君の夢

夏の風と君の夢

ツダタクマ-TsudaTakuma-

「夏の風と君の夢」

通い慣れた駅のホーム
流れるピアノのメロディを
口ずさむ君の声
なんだか切なくて

ふたり並んだ景色が
当然のように浮かんだ
思い出に負けないように
歩き出したんだ

止まった時計の針を
指先でそっと撫でて
終わりは始まりだよ
なんて呟いた

誰にも優しい君だから
気付くことができずにいた
支えられていたのは
僕の方だった

力を合わせて上った坂道
目の前広がる緑が
背中を押すように揺れた

夏風が吹くたび
君のこ…

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