僕らのアジト

僕らのアジト

カタメツムリ

白い旗を掲げた
僕らのアジトは
この星が蝕まれても
なくなることはなかった

それなのにどうして
今日の肌寒さと
ぶどう色の空を見たら
喉の奥が苦しくなった

このまま時が止まればいいな
走り続けたいな
夕日めがけ空き缶を蹴飛ばした僕ら

さびついたすべり台や
知らなかった抜け道が
無くなりそうで僕は怖かったんだ

赤いリボンをつけた
長い君の髪を
僕はただ触りたいだけだ

それなのに当たりの
ついたアイスキャンディー
君にあげてもいい…

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