天気雨

天気雨

Bookriver

何か言いたそうな空気、含んでる
ゆううつな空
午後からの天気予報に
今日は裏切られたいぜ

野良犬からかう
子供たちは
どんな明日に
許しを、乞うのだろう

邪魔者がいなくなったから
自由な街に出た
外が雨だったとしても
多分戻らないだろう

極度の湿度に
抵抗し続けて
肌にしみる
ひとつぶに
愚痴をこぼした

次の瞬間
街は蜘蛛の子を散らした
たった一人
置き去りさ
誰もいなくなってた
いつもまにか路上が
雨に染まってた…

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