テニスコート、手を回して
切り裂いても中は空で
君は言った
「どうせ叶わない、それでもいいよ」
「もういいよ」

伽藍堂でほら踊って
小さい声で笑って
詩形にあった僕は
不安、たちまちに

目を瞑って手を繋いで
硝子細工の中を見て
ラリってる僕を笑う

ベランダから身を投げる

照りつける太陽の裏で
是非理想について語って
軒下の湿ったとこで
腐りかけ兼ねないよ

ベタついた髪、洗って
指紋ついたままの眼球で
君は言った
「どうせ変わらないし、こんなのいいよ」

目を瞑って手を合わせて
綺麗なだけの言葉吐いて
狂ってるふりで笑う

ベランダから丸見えでさ

照りつける太陽の裏で
是非理想について語って
軒下の湿ったとこで
腐りかけ兼ねないよ

照りつける太陽の裏で
軒下の湿ったとこで

ベランダ

飛べない天使の羽を切った