地面に描いた世界を崩して笑うあの子は
浜辺に向かうシトロエンを見た
遠くで響く音には何にも味がしなくて
真っ赤な世界から落ちてしまおう
Ah Ah Ah…
機嫌の悪い店主は荒い口笛を聴かせ
歪んだ音の色にこの身を任せる
汚れた中から澄んだ一つを思い出す頃に
真っ赤な世界が崩れて落ちた
溺死を待つ長い列も
ひとえに悲劇な結末(オチ)ではなくて
あの子ならばうれしそうに
溢れて薄まるこの青も緑も全部
吐き出し…
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