足が重くなってくる 虫の死骸と君を乗せて
夏は嫌いだ みんなが思うように綺麗なものじゃないよ

あの時の残滓が蘇る
みんなに石をぶつけられたこと

ああ 死にたい夏がまた来たんだね
光が差す 稲穂が揺れる

虫の死骸と 君の死体 どちらが美しいのだろう？
夕暮れ照らす虫の知らせ 煩わしく耳に残る

忌まわしい記憶が蘇る
君に酷く罵られたこと

ああ 残酷な程美しい夕景
影法師だけ大きくなる
ああ また過ぎるんだね そしてまた巡る
ああ 稲穂が揺れる
死にたい夏でした

【初音ミク】死にたい夏でした

ふわりと身体が 浮いてゆく感覚
クラクラしてゆく 私の頭が

ふわりと身体が 浮いてゆく感覚

少しずつハイになって 考えられなくなって
平衡感覚を失う 麻薬みたいに
私は蝶になって その次は蛾になって
最後には蛹になる じわりじわりと

誰もが暴れ回って 手が付けられなくなって
渦のようになる そんな夜を
私は駆け抜けて あなたを見つけたいよ
この世で一番自由になる

ねえ 君はどうだい？
こんな夜も悪くないだろ
さあ この手を取れば
連れて行くよ そんな所に

【初音ミク】Dopamin Addiction

夜空に浮かぶ光の粒が
大きくなって絡み合い散る 

睦み合う星々の語らいは寂しげに
頼りなく光ってる ただ小さく標灯す

行き場をなくした星屑が
集まって大きくなってゆき
口々に叫んでいる 「心を殺して歩いてゆけ」

おはよう世界 おやすみ世界

「私、まだ死にたくないの」
「僕もそうさ、一緒に生きよう」
手を取って 寄り添い 抱き締め
まだ温もりを感じる
まだ生きてゆけると思った
だからどうか生きて あなたは

語らいは終わり 忘れられる話

星々は歌う 消え去りそうな声で
宇宙に響かない晩餐歌
燃え尽きてゆく命の灯よ
許されるならばもう少しだけ
それは静かに澄み切ったもの
光 本当に小さな光


【初音ミク】Starlight

淀み 流れる
泥に沈んで

クリアな思考

どこに行きつく
この魂は

綺麗 嫌い

すぐに楽になると
言われたはずなのに

ううううううううううう

痛い 悲しい

生まれてこなければ良かった
はずなのに まだ


Clarity

帰り道に一人で叫んだりしてたら
ふと目が合ったあなたは同じ眼をしていたの

周りには誰もいなくなって一人
その時に あなたがわたしを見つけたの

どこまでも行こうよ 邪魔をするものはみんな壊して
みんなが避けてくから 二人だけの世界だね
頭がおかしいって言われたってこれしか知らないよ
でも一つだけ言える あなたのことがすきです

学校からも社会からもはみ出しちゃったの
あなたもそうだったんだね お揃いのスティグマ

この傷がずっと消えなければいいのに
あなたとの重ねた時間の証なの

でもやっぱり生きづらいの なんだかんだ上手くやれない
みんなが避けてくから 仕事だって見つからないね
一緒に入院しようよ それで福祉に繋がれて
だってあなたと一緒にいつまでも生きたいもの

今何してるのかなと心配もしてるんです
「少しずつ良くなってきたよ」と言われています
ご飯は美味しくないけど頑張れる気がするよ
どんな時だっていつでもあなたがすきなんだから

あなたのことがすきです
あなたがだいすきなんです
あなたがのことがすきです
あなたがだいすきです

退院したら待ち合わせしよう

【初音ミク】あなたがすき

路傍の石 3