雲の間に　顔を出す　
陽射しが出ては　また雲隠れ

校舎の窓に　乗り出して
首を出して　空　仰ぎ見る

息を　吸い込んで
目を開いて　見つめた

空へ空へと浮かんでく　
気分爽快　オーライ　どうだい　僕と
翼広げた鳥のように
気宇壮大　オーライ　どうだい　君も

ジェット機に乗り　旅に出る
いつか訪ねた　あの空港で
預けられてく　トランクを
憧れと　妬みを持ち見てた

いつか　いつの日か
僕も空へ　飛びたい

滑走路から浮かんでく
捲土重来　オーライ　どうだい　僕と
はるか離れた異国へと
遠い将来　オーライ　どうだい　君も

空へ空へと浮かんでく
気分爽快　オーライ　どうだい　僕と
翼広げた鳥のように
気宇壮大　オーライ　どうだい　君も

空中浮遊

だめ　今はだめ
だめ　ちょっとだめ
だめ　ほんとだめ
だめ　てんでだめ
もうだめ

どうだい　どうせ僕はこんなもんだい
知ったかぶりした結果がこうだい
それでもだめなときはどうすんの？

だめ　きっとだめ
だめ　とうにだめ
だめ　ずっとだめ
だめ　永遠にだめ
もうだめ

失うもの　もう何にもないんだい
起死回生狙って山を張ったい
それでもだめなときはどうすんの？

だめ　今はだめ
だめ　ちょっとだめ
だめ　ほんとだめ
だめだめ　でくのぼう
もうだめ

だめ

だめ

いま　秋風吹き　夏がゆっくり　遠ざかる
あなたの影が　消え行きて　夕暮れの空へ　溶け込んでいく
いま　虫の声が　黄昏の中　響き出す
わたし　手を伸ばし　急ぐけど　あなたには　とどかない

いま　涼風吹き　秋が次第に　近づいて
あなたの影を　流し去り　宵闇近づき　柳は散って
いま　別れの時　禾すなわち登る時
星よ　雲よ　降り月よ　あなたには　とどかない

夏の果

大空が晴れ渡り　澄みきって気分いい
コーヒーを口に含み　ほろ苦く心地いい

今日は荒みきった心しずめて
よーしゃ！　心機一転

かんかん照りの大通り　いつも楽しくいたいから
方々巡り大まわり　
ふと　立ち止まったり　這い回ったり
駆け回ったり　日々せわしく　ゆく　ゆく

笑い声溢れてる　公園が気分いい
サンドイッチ頬張って　咀嚼して味がいい

午後も荒れくるった心しずめてこーっと！
気分一新

明るい表通りで

明るい表通りで

Autumn in Tokyo 秋風が吹き抜ける
一人暮らしの東京　寂しさが日々つのる

恋の終わりが　まだにじむ

散っていく　イチョウの葉も　私の恋も
消えていく　貴方の姿　風とともに
今　秋空に　ほら　溶けていく

Autumn in Tokyo 宵闇に沈んでく
私の暮らす東京　人々が日々過ごす

一人　思いをめぐらせて

浮かんでく　イチョウの葉も　私の恋も
かすんでく　貴方の姿　風とともに
空　茜雲　もう　暮れていく

晩秋

ふいに手紙届く　遠い日の友から
名前さえうろ覚えだった　顔も思いだせぬ

にじむ文字を追って　便箋の向こうに
忘れてた古い日々がまた　よみがえってく

君はとても遠いとこに暮らしてる
あの頃の僕らよ　今幸せであれ

口にお茶を含み　手紙を見つめて
ようやく面影浮かんで　古い友を思う

筆を手に取って　何か書こうとして
便箋と目の奥の方が　にじんでいく

僕ら　今はばらばらに生きている
あの頃の　僕らよ　今幸せであれ　幸せであれ

幸せであれ

幸せであれ

買い物袋下げて　人の間をかき分けて
タバコを吸いにいった　あなたを探していたの

大きな時計の下に　あなたは立っているけれど
私の顔を見ても　駆け寄りもしない

ねえ　ねえ　ちょっと　もっと　こっちに来てよ
そんなに　遠くからじゃ　あなたの声が　よくきこえない

日曜日のお昼時　賑やかな駅の前は
どこの店も満員で　足の踏み場もないんだわ
振り返りもしないまま　あなた店を探し続けてる
私　人混みの中で　あなたを見失いそう

ファーストデート

ファーストデート

I compose music and write novels as a hobby. 

幸せであれ

大森 弥希

大森弥希