新宿の地下街　午後の光　行き交う人の呼吸が
壊れたサンプリングミックスみたいにずっと流れてる
肩が触れる距離で出会えないそれぞれの人生があった
ルミネに乱反射した思い出はやけに輝いてみえた

平熱を測るように　或いは　雨音を隠すように
夕景は窓に流れ　鉄橋は青に溶けていく
俺はあなたの全てを知らない
でもだからこそリスペクトがある
「青春が終わって何が残る？」って問いへのアンサー

第二京阪　夜景と呼ぶにはさみしい街の灯りが
いつまでも　いつまでも　続くように祈ってた
窓越しに景色が流れ　インターで旅路は終わる
「明日が来ないように」って祈って、来なかった試しがない

理解できない奴らに耳を貸すのはもうやめたんだ
気づいたら夏は終わってた　薄手のパーカーを出した
「青春が終わって何が残る？」そんな悩みは似合わない
感性は変わった　昔と今じゃ見える景色が違うんだ

誰かに借りたものじゃない　
僕だけの言葉が欲しかった
特別じゃないから、あなたじゃないから、今でも音を探してる
でもそんな言葉がなくたって、夜更けの風をお前と浴びたら
今日だけは自分を許せそうなんだ

夜明け前の静けさのように
青く染まる朝焼けのように
言葉を選べたら
平熱を測る雨音のように
この静かな昂りを
あなたに伝えたい　　

誰かの借りものじゃない
僕だけの言葉が欲しかった
でもそんな言葉がなくたって
今日だけは自分を許せそうなんだ

Recorded and Mixed by Moudamedainu
Bass by Kitagawa Fumiya

スピーチレス

契り