たった一度だけ　話したことが
何でこんなに　忘れられないのだろう
時を超えても　僕の心は
並走してる列車の中
今でも揺られてるみたいだ

神のいたずらか　不意打ちのめぐり逢い
何でこんなことをまだ　覚えているのだろう
その訳は　「いつかきっと」って
まさか続きがあるなんて
夢にも思わなかった

再会

うつろ

小さい体内でループして
もみくちゃになっては目を閉じる
毒を盛る君にお辞儀をした

壁画で見たことがある風景
燃えた棒が一つ折れていた
長い爪で引っ掻いた跡だ
血塗れで全部が黒かった

にくを食べな
おれを食べな

狩りへ

たぶん悪魔が

気になるあの娘・かばー

ほしの座標

なんてったって愛 (demo)

僕の身体は街へと帰る

蜃気楼は金属のにおい
霧を肺に取り込めたら
窓からあなたが挨拶したら

僕の身体は街へと帰る

湿地帯を駆け抜ける
泥を空に打ち上げたら
靴を捨てて倒れたら

僕の身体は街へと帰る

帰還

わたしの循環

冷たいドライブ

夏の送り火はまだ遠く
冷めぬ気配に
あの日の想いを重ね合わせ
君を探してる

ざわめく人の流れ
静かに揺らぐ声で
「いつかまたね」と
届きはしない面影に
赤々と焼き付けた蜃気楼

柔らかく溶け出した
記憶の針が今
優しく僕の胸を刺す
何度も
変われはしない夜の街

「触らせてくれないか？」
見つめて抱きしめて
優しく僕を包み込む
身体は
煙と灰に燻されて
交わせない言葉で
送り火の空
飾って消えた

夏の送り火はまだ暑く
冷めぬ気配に
暮らしの瞬き重ね合わせ
取り残されてる

かなわぬその呼吸で
瞳は離さないで
「忘れないでくれよ」
届きはしない面影に
キラキラと焼き付いたまま
踊って消えた

柔らかく溶け始めた
記憶の針が今
優しく僕の胸を刺す
何度も
変われはしない夜の街

「触らせてくれないか？」
「見つめて抱きしめて」
優しく僕を包み込む
身体は
煙と灰に燻されて
交わせない言葉で
送り火の空
飾って消えた

なんてったって愛 (demo)

中山小町

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