底

鮮やかな照明の下で
僕は光れない
言葉がひとつ落ちている
拾われることのなかった

満天の星に見飽きて
あなたは降りてきた
綺麗なものではなくて
透き通るものを探している

どこへも行きたくはなかった
誰にも会いたくはなかった
暗い部屋で抱える膝が
ギターに変わっただけのこと

生きる真似でも呼吸はできる
だけど受け取った優しさを数えてしまうことが
何より苦しかったのだ

ついに足が着いた
空の高さを知らぬまま

見ていてください
震え…

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