片道切符
改札越しのさよならにどことなく不満を見せて誰一人いないコンコース端絆されたように目配せて
車窓の向こう 見慣れた街 馴染みのビートに揺られて変わり映えの無い生活が結わえる数両編成の容器を 大人になったとして尚また切符に皺をつけて伽藍堂のままのコンコース端真昼の熱に浮かされて
次の街へと逸る心も車輪の下へ忍ばせて変わり映えの無い生活が所謂興ざめの減速灯
最後の声は届かない秒針絶えず空を…
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